「木と者?の漢字の読み方って・・・?」
木と者みたいな字の漢字、楮。
この楮は、
音読みは、チョ
訓読みは、かじ・こうぞ・かみ・さつ
という読み方です。
訓読み、沢山あるのはどうしてでしょうか?
また、楮の右側は者ではなく、
者
ですので、なんだか不安です。
そのあたりの疑問を解決!
スッキリしていきましょう。
- 木+者?の漢字!「者」との違いは?
- 「楮」の意味は?
- 「楮」がやって来た!
という順で見ていこうと思います。
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木+者?の漢字!「者」との違いは?
木+者のような漢字、楮。
「楮の右側って、なあに?」
「者じゃないの?」
この不安、気にしなくても良いようです。
「者」は旧字体
なぜなら、者は者の旧字体だからです。
そして、楮にはニューバージョンがありません。
楮の右側の者の部分に「丶」のようなものが入ったままなのです。
では、次に楮の意味についてチェックです。
楮の読み方ごとに見ていきましょう。
「楮」の意味は?
木と者がセットの漢字。
楮のそれぞれの読み方の意味をサクッと見ていきましょう。
「楮(チョ、かじのき)」の意味
楮という漢字は中国で生まれました。
チョと読まれます。
このチョは、日本でかじのき(梶の木)と呼ばれている木です。
「楮」という漢字を分解してみる!
木の隣の者は、みんなが集まるという楽しげなイメージなんですよ。
「日」は「荷台」
者は日の部分が荷台です。
そして、上の土のような部分が薪(まき)を表しています。
「者」のぬくもり
者は火をおこしている(煮物とか?)場面なんですね。
そんな暖かい場所には、皆が集まってきます。
楮という木には、赤い小さな実が沢山ぶら下がります。
「楮」にみんな集まる
実が沢山ぶらさがるが皆が集まるのイメージです。
そして、かじのきには楮という字が使われることに。
「楮」がやって来た!
楮という漢字が日本にやってくると、
こうぞ・かみ・さつ
と呼ばれるようになりました。
「楮」が「こうぞ」に
こうぞという木は、かじのき(梶の木)に似ている木です。
ほとんど区別がつかない位。
それで、楮がこうぞになりました。
「こうぞ」は紙の原料
こうぞもかじのき(梶の木)も、紙や布の原料になります。
そんな理由で、紙麻(かみそ)がこうぞに変わっていきました。
「こうぞ」は今でも紙幣に
また、紙の原料のこうぞはかみと呼ばれることも。
そして、楮は古き時代より現在まで紙幣に使われています。
そのため、楮はさつとも読まれることになるのです。