「木と風の漢字って、読み方は?」
木と風が組み合わされた漢字、楓。
楓という漢字は、
音読みがフウ
訓読みがかえで・もみじ
という読み方です。
ここでは、楓という漢字の意味や成り立ちについて、見ていきます。
- 木+風の漢字!「楓」の意味は?
- 「楓」という漢字の「成り立ち」
という順チェックです!
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木+風の漢字!「楓」の意味は?
木と風がくっついた漢字、楓。
読み方はフウとかえで・もみじでしたね。
この楓は、日本ではかえでという樹木を意味します。
ところが、楓という漢字は、中国ではフウという違う樹木を指す言葉なのです。
「楓」という言葉の変化
楓は中国でマンサク科の樹木、フウという木を指す漢字です。
フウは下の写真のように、紅葉のきれいな木です。
この楓という漢字は日本にやってくると、
カエデ
という樹木を指す言葉に変化。
同じく紅葉が綺麗なカエデに、この楓という漢字が当てはめられた様です。
「楓」は「カエデ類の総称」
楓という漢字はカエデ類の総称です。
カエデ類の種類は100種類以上にも及びます。
このカエデ類には、紅葉が綺麗な木が多いです。
紅葉する木と言えばカエデというイメージになりました。
「もみじ」という読み方
楓という漢字には
もみじ
という呼び方も加わりました。
もみじは紅葉と書きますからね。
「楓」という漢字の「成り立ち」
楓という漢字はどんな感じで出来上がったのか?
成り立ちを見てみましょう。
「楓」=「風」にゆれる「木」
フウがどうして楓という漢字になったのか?
それは、ほんの少しの風で枝が揺れる木だからです。
風+木で楓になりました。
そして、この風に揺れる木が由来となり、別名がつくことに。
「囁く(ささやく)」木
フウという木は別名で
欇欇
という漢字が使われます。
欇(ショウ)という漢字は葉が裏返るという意味の漢字です。
囁く(ささやく)という字にも似ていますね。
少しの風で枝葉が揺れ、囁く(ささやく)ように木が鳴るのです。
風神の木
フウには風神が宿る(やどる)、とされました。
フウが成長すると、この木にはコブが少しずつ出来てきます。
そのコブが人の形に見えることから
風神が宿る
とされたんですよ。
「フウ」の伝来
フウという木は日本にはありませんでした。
現在では庭木や街路樹、公園の木として私たちに憩いを与えてくれています。
楓という漢字が日本にやってきた後、江戸時代になって、フウは日本に伝来しました。
中国南部や台湾に生えていた木のため、タイワンフウ(台湾楓)という別名があるんですよ。