「木と秋の漢字って、読み方は?」
木と春・夏・秋・冬の漢字のセット。
それぞれ、
「どんな意味?」
「どんな読み方?」
という疑問がありますね。
そんな疑問の答えを、サクサク見ていきましょう。
スポンサーリンク
木+春の漢字!「椿」
木と春をくっつけると、椿という漢字になります。
この椿の読み方は、
チン(音読み)
つばき(訓読み)
となります。
「椿」の意味は?
椿の意味は、日本や朝鮮半島、台湾に分布する
つばき
という樹木のことです。
このつばきという呼び名は、艶(つや)のある葉の木という事が語源です。
つばきの葉っぱには、てかり(光沢)があるのです。
中国の「椿」
漢字の発祥地、中国での椿はチャンチンという木です。
チャンチンは春に、枝の若芽が食されます。
春の味覚の風物詩ということで椿という漢字が誕生しています。
木+春の椿は、こちらの記事で詳しくお話しています。
木+春の漢字!「榎」
木と夏で、榎という漢字に。
榎の読み方は、
カ(音読み)
えのき(訓読み)
です。
「榎」の意味は?
榎の日本での意味は、ニレ科のエノキという25mにも及ぶ樹木です。
枝が多い木のため、
えだの木→えのき
と呼ばれるように。
中国の「榎」
中国の榎はカ(か)という樹木。
カ(か)という木は、楸(きささげ)という名称がメインです。
詳しくは、次の章です。
また、木+夏の榎は、こちらの記事をどうぞ!
木+春の漢字!「楸」
木の横に秋の漢字、楸。
楸の読み方はいろいろです。
シュウ・ひさぎ・きささげ・ごばん
となります。
「楸」の誕生
楸の意味は、読み方それぞれに有ります。
まず、楸はシュウという読み方で誕生しました。
シュウとは、トウ(唐)キササゲという中国の樹木です。
秋になるとすぐに葉が落ちるため、
秋がやってきたなぁ。
と思わせる木です。
その印象から、木+秋=トウ(唐)キササゲ=楸となりました。
「楸」=「榎」
楸という木は、夏には青々とした枝葉で木陰を作り、人々に憩いを与えてくれました。
そのため、楸の別名は榎で表されることに。
「楸」が「ひさぎ」に
楸という漢字は日本にやってくると、
ひさぎ
と読まれるように。
日本には馴染みのないトウ(唐)キササゲではなく、トウ(唐)キササゲの親戚の樹木であるひさぎに楸の字をあてたのです。
「楸」が「きささげ」に
ひさぎと呼ばれた木は、後にきささげと呼ばれるように。
そして、きささげは碁盤の材料となったため、
楸=ごばん
という読み方も誕生しました。
木+秋の楸は、下の記事でもう少し多くの内容があります。
木+冬の漢字!「柊」
季節はいよいよ冬までやって来ました。
最後は、木+冬の漢字、柊です。
この柊の読み方は・・・。
ひいらぎとシュウです。
「柊」ってどんな漢字なの?
柊という漢字は中国で作られましたが、ほとんど使われませんでした。
ところが、漢字が日本にやってくると、
ひいらぎ
という樹木を指す言葉に。
ひいらぎは、冬に白い花を咲かせ、葉っぱも生き生きとした緑!
そんな冬に目立つ木が、ひいらぎ=冬の木=柊となったのです。
中国でも「ひいらぎ」
日本で柊=ひいらぎの木、として使われていると・・・。
現在は、中国でも柊という漢字でひいらぎを表すようになりました。
「ひいらぎ」の語源
ひいらぎの葉っぱは、ギザギザしています。
そのため、古語のひびらく(ヒリヒリ痛い)という言葉が語源となりました。
ひびらくが、ひいらぎに変化したのです。
魚の「ひいらぎ」
魚にも、ひいらぎがいます。
この魚、ひいらぎという樹木と同じく、トゲのある魚なんですよ。
木+冬の柊は、下の記事でもう少し詳しくお話しています。