「木と易の漢字って、読み方は?」
木と易の漢字は、楊です。
さっそく読み方を見てみましょう。
楊という漢字の読み方は、
音読みがヨウ
訓読みがやなぎ
となります。
ここでは、この楊という漢字の意味や成り立ちをサクサク解説していきます。
- 木+易の漢字!「楊」の意味は?
- 「楊」を分解してみよう!
という順でチェックです。
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木+易の漢字!「楊」の意味は?
木と易がくっついた漢字、楊。
読み方はヨウとやなぎでした。
この楊の意味は、やなぎという木です。
「楊」は枝が硬い「やなぎ」
私たちの会話のなかで、「やなぎ」と言えばシダレヤナギのイメージです。
枝が下に垂れるシダレヤナギは、このようなやなぎです。
枝が垂れるやなぎなのでシダレヤナギと書かれるように。
「じゃあ、楊は?」
そして、楊という漢字が使われるやなぎは・・・。
このような枝のやなぎです。
逆に、枝が上を向いていますね。
楊は、ネコヤナギなどの、
上を向く枝
のやなぎを指す言葉だったのです。
「ネコヤナギ」は「猫のしっぽ」
ネコヤナギの語源は、この木の花穂が猫のしっぽに似ているからです。
下の画像をご覧ください。
かわいい花穂です。
「ネコヤナギ」が告げる「春」
ネコヤナギは、早春に花穂を出します。
「もうすぐ春だなぁ・・・。」
楊のネコヤナギは、春の足音を感じる木でもあるのです。
ヤナギは水が好き
ヤナギは水分の多い土だと良く生育します。
そのため、ヤナギの街路樹は水辺に多くなります。
水辺を好むのは、ヤナギ属全般にいえる事です。
そのため、楊が表すネコヤナギの別名はカワヤナギです。
「楊」を分解してみよう!
楊と柳が含まれるヤナギ属。
このヤナギ属は、実に300を越える種類があるのです。
北半球に多く分布していて、日本にも30種類以上存在します。
「楊」のポイントは「易」
楊の漢字があてられるネコヤナギが春を伝える、とお話しました。
そんな楊という漢字の成り立ちは、
太陽が昇る
というイメージがピッタリでした。
「易」=「太陽が昇る」
楊という字を分解してみましょう。
楊の右側、易がポイントです。
この易という字は、太陽が昇る様子を示しています。
「易」を分解!
易は、上から
日・丂・彡
の3つに分かれます。
一番上の日は太陽。
まん中の丂は、上に持ち上げる形を表しています。
この2つで昇る太陽です。
そして、下にある彡が、降り注ぐ光の形。
「易」=「枝が上に伸びる」
易という字は、昇る太陽の動きを表現しています。
その太陽の動きが、
上に伸びる枝
をイメージさせるのです。
柳は枝が下に向かって垂れ、楊は枝が上に伸びていく。
2つのヤナギは対照的な形なのです。
「柳」も分解します!
こんどは、柳です。
柳の右側、卯の部分に注目してみましょう。
「卯」は「2枚の戸」
この卯は丣を略したものです。
丣が表すのは、
2枚の戸
がくっついている形です。
2枚の戸は滑りながらスゥーっと開閉されます。
そこから、枝が滑るように垂れるというシダレヤナギに行き着くのです。