「木と予の漢字って、読み方は?」
木に予がくっついた漢字、杼。
この杼の読み方を見てみましょう。
杼という漢字の読み方は、
音読みで、チョ・ジョ
訓読みでは、ひ・どんぐり・とち
となります。
ここでは、この杼という漢字の意味と読み方の変化をサクサク解説していきます。
それでは早速、
- 木+予の漢字!「杼」の意味は?
- 「杼」は「機織の道具」から「どんぐり」へ!
- 「杼」は「どんぐり」から「とちの木」へ!
という順でチェックです!
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木+予の漢字!「杼」の意味は?
木と予でできた漢字、杼。
読み方は訓読みで、ひ・どんぐり・とちでした。
それぞれの意味を見ていきましょう。
「杼」の意味はコチラ
この杼の意味は、
- 機織りの道具(読み仮名が「ひ」)
- どんぐり
- とちの木(読み仮名が「とち」)
となります。
「ふ〜ん。」
「・・・なんか、いろんな意味があるんだね。」
そうなのです。
この杼という漢字の意味は、いろいろ。
そして、これらの意味は全て関連していたのです。
機織りの道具「ひ」というか意味ら、どんどん派生していきました。
ポイントとなるのは、杼の右側の予という部分です。
「杼」は「機織の道具」から「どんぐり」へ!
杼という漢字の始まりは、機織り(はたおり)に使う道具を表すためでした。
その道具は、どんぐりに似ていたのです。
「杼」=「機織の道具(ひ)」
杼の予という部分は、機織りに使う道具の形を漢字にしたものです。
その道具はこちらです。
この道具は、機織りに使う縦糸(たていと)のあいだに、横糸をうまく通すためのものです。
予という字の形を、縦糸に横糸を通す様子に見立てたのです。
木で作られた道具なので、左側に木がつけられ、杼という漢字が誕生したのです。
「杼」=「どんぐり」の由来
そして杼の2番目の意味、どんぐりについて。
この意味については、単純です。
上で紹介した機織りの道具とどんぐりの形が似ている・・・。
それが、どんぐりという読み仮名の由来です。
「杼」は「どんぐり」から「とちの木」へ!
そして杼の最後の意味、とちの木について。
どんぐりがとちの木に変化しました。
「とちの木」の「どんぐり」
とちの木には、どんぐりのような果実、とちの実が実ります。
この、どんぐりのような実がなるとちの木にも杼という字が使われるように。
中国では「クヌギ」
じつは、漢字ができた中国では、
杼=とちの木
ではありません。
上の画像は、クヌギという木のどんぐりです。
杼という漢字はもともと、このクヌギという樹木を表していました。
「どんぐりといえば、クヌギ!」
と、いうことだったんですね。
それが、日本では
「どんぐりといえば、とちの木!」
という解釈だったのでしょう。