「木と同でできた漢字・・・。」
「読み方は?」
木と同がくっついた桐という漢字。
読み方は、きり・トウです。
この桐についてのお話です。
- 木と同の漢字!「桐」ってどんな物?
- 「伐り(きり)」から「桐(きり)」へ
- 「銅」と「桐」の語源が一緒!?
という順になっています。
スポンサーリンク
木と同の漢字!「桐」ってどんな物?
木と同を合わせた漢字、桐。
桐の読み方は、
音読みでトウ
訓読みではきり
でした。
この桐とは、どんな物なのか?
木と同の「桐」!どんな物?
桐という漢字が表すのは、樹木の名前です。
この桐という木。
春先に葉っぱが出るよりも先に、白い花が咲くんですよ。
桐の断熱効果
桐の木材には、発泡スチロール的な断熱効果があるんですよ。
そのため、冬は暖かく、夏は涼しい空間作りに一役かってくれるのです。
ココがポイント!
ここがポイントです。
桐という木は、大きくなるのが早い木です。
そのため、木材にすると
- 軟らかい
- 軽い
という特徴があります。
この、桐が軟らかいという事が、最後にポイントになってきます。
実はこれが、銅という漢字との共通部分なんですよ。
記憶の片隅において下さいね。
腐りにくい桐
桐のたんすには腐りにくいという特徴もあるのです。
桐の中には、防腐剤となるタンニンがたくさん含まれているんですよ。
桐の生産地は?
桐の木材家具に多く使われます。
桐の産地で有名なのは、福島県「会津桐」、岩手県「南部桐」です。
桐は椅子になり、テーブルにもなります。
そして、桐と言えば
桐たんす
が有名ですね。
桐たんす
桐たんすの生産。
日本一は新潟県の加茂市です。
加茂市は、洋梨の「ル・レクチエ」も特産品です。
この梨、甘味が濃くて食べたら止まりません。
伝統的工芸品 加茂総桐箪笥 衣装箪笥「玉本山」 三尺八寸幅 総厚四方丸大洋衣装下四送料無料/職人直接搬送/加茂総桐たんす/総桐/婚礼/帯/タンス/たんす/製造直販/日本桐/総桐たんす/02P26Mar16
|
「伐り(きり)」から「桐(きり)」へ
桐は日本で「きり」という読み方(訓読み)ですね。
この桐という漢字の語源を見てみましょう。
「桐」の語源
桐という漢字の語源は、伐り(きり)からきています。
伐りとは、切りの意味をもつ言葉です。
根伐り(ねぎり)
伐りは、根伐り(ねぎり)という言葉として多く使われます。
建物の基礎部分を作るため、地面を掘ることがあります。
地面を掘る場合、必然的に草木の根っこを切ることに。
それを根伐りという言葉で表現したのです。
「伐り」が「桐」に!
この伐り(きり)が桐(きり)に変化しました。
軟らかい材質のため、サクサク伐る(切る)ことができる木。
それが桐(きり)の語源なのです。
「銅」と「桐」の語源が一緒!?
「銅と桐の語源が一緒なの!?」
中国で縁起の良い木とされる桐という木。
桐の「トウ」という読み方は、桐の右半分の同という部分からきています。
そして、桐という漢字は、銅という金属と語源が共通していたのです。
「桐」の語源
まず、中国での桐(トウ)という漢字の語源から見ていきましょう。
やはり、中国でも桐は
軟らかい木
として表されました。
サクッと刺せるくらい、軟らかい木
を表現するために、桐の右側が同という文字になりました。
「同」は「筒」
同は筒を簡単にしたものです。
同の真ん中にある「口」という部分が、筒に空いた穴なんですよ。
筒の穴には簡単に物が通せますね。
これで、桐=軟らかい木に辿り着きました。
「銅」と「桐」の語源が一緒!
今度は、銅の語源です。
既にお気づきかもしれませんが・・・。
銅の右側の同は軟らかさを示す文字。
つまり、銅という漢字の語源は軟らかい金属なのです。
銅は「軟らかい」金属です
銅は、けっこう軟らかい金属です。
そのため、桐と同じように同という文字がくっ付いています。
上のイラストは、青銅器と呼ばれるものです。
いにしえの頃より、人々は銅を叩いて伸ばしました。
また、穴も開けて形を作りました。
それも、銅=軟らかいというイメージを強めたんでしょうね。