「木と夏の漢字、なんて読み方?」
木に夏をプラスした漢字、榎。
文字通り、ある樹木を表す漢字です。
この榎の読み方はコチラ。
音読みでカ
訓読みでえのき
という読み方です。
苗字では、榎(えのき)さんや榎本(えのもと)さんといった方がいらっしゃいます。
じつは、榎は日本と中国で違う木を指す漢字なのですが、共通する部分も。
この木は、夏に枝(えだ)の葉が茂る木(き)なのす。
- 木+夏の漢字!日本の「榎」
- 「エノキ」はこんな木です
- 木+夏の漢字!中国の「榎」
という切り口で、その違いや共通点を探っていこうと思います。
それでは、サクサクいってみましょう!
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木+夏の漢字!日本の「榎」
木と夏で表される漢字、榎。
日本では一般的に、えのきという読み方の文字です。
この榎という漢字は、
「ニレ科のエノキという樹木」
というのが、日本での意味です。
エノキは25mに成長することもある、背の高い木です。
エノキという樹木に、中国では
朴(ボク)
という漢字があてられています。
※朴(ボク)という呼び名にまつわるお話も、コチラで解説しています。
この木には、木陰で休める樹木としてえのきの名前が付きました。
枝の木陰で休める木からえのきと呼ばれたのです。
「エノキ」はこんな木です
エノキには、曲線を描く枝が沢山くっついています。
まさに枝分かれが多く、枝の本数が多いのです。
さらに、枝に付くのは厚めの葉っぱ。
つまり、エノキという木の濃く茂った枝葉が、涼しい木陰を作ってくれるのです。
江戸時代には、街道の一里塚に植えられる事が多かったんですよ。
一里は4㎞弱の距離。
旅人がエノキの木陰に腰を下ろし、「ふう。一息つこうか。」と休憩したかも、です。
木+夏の漢字!中国の「榎」
木と夏の漢字、榎は中国では
カ(か)
という読み方の樹木です。
このカという木は、漢字では
楸(きささげ・ひさぎ)
という字がメインであてられています。
「榎」は「楸」の別名
楸(きささげ、ひさぎ)の別名が榎です。
楸という木は秋になると早い時期に葉を落とします。
季節を夏に戻して・・・。
この木の枝葉が、緑に包まれている様子を
木+夏
で、榎と表現しました。
着眼点は、日本のエノキに似ていますね。
この木は、夏に枝(えだ)の葉が茂る木(き)な訳です。