「木と亞の漢字、読めない・・・。」
木と亞でできた、椏という漢字。
読み方は基本的に、
音読みでア
訓読みでまた
となりますが・・・。
そこに加えて椏は訓読みで、
きのまた
そして、
みつまた
という読み方も。
このように、ちょっと訓読みが多い椏という漢字。
その理由から見ていきましょう。
- 木と亞の漢字!「椏」は読み方が多い
- 「三椏(みつまた)」ってどんな木?
- 木と亞!なぜ「枝の股」に?
という順で解説します。
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木と亞の漢字!「椏」は読み方が多い
木と亞の漢字、椏は
木の枝の股
を意味する言葉です。
具体的には、下の画像の◯が付いている所です。
枝の股を意味する椏。
そのため、読み方がまた・きのまたとなるのは自然の流れです。
ここで残ったのが、
みつまた
という読み方です。
「みつまた」は「3つの股」
みつまたは、3つの股(椏)を意味します。
さらに、この3つの股(椏)とは
三椏(みつまた)
という木の事なのです。
この三椏。
枝先が3つに分かれる木なんですよ。
こんな感じです。
枝先が3つに分かれていますね。
愛らしいお花です。
「椏」が「みつまた」に
そして、椏という1文字でも
三椏(みつまた)
という木を表すようになりました。
そのため、音読みではアだけの椏の読み方が、訓読みになると複数に。
という読み方が生まれたのです。
「三椏(みつまた)」ってどんな木?
三椏(みつまた)という木は、ヒマラヤ地方から中国、韓国、日本にかけて分布する木です。
枝先が3つに分かれている三椏には
三股
三叉
という漢字があてられる事もあります。
三椏の枝に花が咲いている様子です。
三椏は上の画像のように、背の低い木で、1~2m位の高さなんですよ。
枝の先端には、3月頃にかわいい黄色い花を咲かせます。
園芸として楽しまれる三椏は、オレンジ色の花が目を楽しませてくれます。
最後の章では、椏が枝の股を表す理由を探ります。
ポイントは、亞の部分でした。
木と亞!なぜ「枝の股」に?
木と亞がくっつくと、どうして
枝の股
を表す漢字になるのでしょうか?
椏が枝の股を表すポイントは、亞の部分にありました。
「亞」が「凹(へこ)み」を表す
この亞という字は、
押し潰されて凹(へこ)んだ
状態を文字にしたものです。
亞を象形文字で見てみましょう。
この象形文字は、建築物の基礎部分が、
建物の重み
で凹んだ様子を、上から見た図なんですよ。
ちなみに、上記の象形文字から亞へ、そして
亜
という漢字に変化していきました。
「亞」から「凹み」に!そして「股」へ
亞が表す凹み。
この凹みという字をよく見ると・・・。
二股に割れている形です。
凹からYが連想できます。
そこで、もう一度亞という文字を見てみると・・・。
股だらけ、という感じがします。
そんな亞と木がセットになり、
枝の股
という意味をもつ漢字になったのです。