「竹と前の漢字って、読み方は?」
竹と前の漢字、箭。
さっそく読み方を見てみましょう。
箭という漢字の読み方は、
音読みがセン
訓読みがや・やだけ
となります。
ここでは、この箭という漢字について、意味や由来をサクサク解説していきます。
じつは、この箭はもともと、四川省の竹という意味を持った漢字だったんですよ。
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竹+前の漢字!「箭」の意味は?
竹と前がくっついた漢字、箭。
この箭という字は、弓から飛ばす矢を意味します。
「箭」を使った言葉
矢の意味を持つ箭。
この字を使った言葉は複数あります。
まず、矢が飛んでくることは飛箭(ひせん)と表現されました。
次に、弓箭(きゅうせん)。
この弓箭には弓矢を操る武士という意味があります。
他にも、火箭(カセン、ひや)。
この言葉は火をつけて放つ矢という意味です。
船の信号としても使われました。
「箭」が「矢」を表す訳
箭が矢を表す訳を見ていきましょう。
この箭という漢字は元々、中国の四川省に生える竹を意味する言葉として誕生。
その竹は、fargesia nitidaという学名で、高さは3m程度です。
パンダが食べる竹なんですよ。
「そんな竹が、矢になったんだね。」
箭という漢字。
読み方はセンとや、やだけと紹介しました。
このなかのポイントは、やだけという読み方です。
「箭」の別名は「矢竹」
箭の別名は、矢竹(やだけ)です。
箭と呼ばれた竹は、古くは矢の材料にもなっっていたのです。
そのことが由来となり、箭という漢字は矢を表すようになりました。
「箭」という漢字の誕生
切り揃えて矢を作る竹、そんな意味が込められて箭という字が誕生しました。
箭という字は竹+前という字でできていますね。
次の章では、この前という漢字を分解してみましょう。
「箭」を分解してみよう!
竹+前でできた漢字、箭。
この箭の下の部分、前をさらに分解してみます。
前は3つに分解できるんですよ。
「前」を3分割!
前という字を3分割してみます。
それぞれが、しっかりとした意味をもっています。
上の部分は「足を使って動く」
まず、前の上の部分。
草冠(くさかんむり)の様な形をしています。
この形、止という字が表されています。
止は足を使って動くという意味を持っています。
左下は「進む」
そして、、前の左下の部分。
この月は船の形を現しています。
そのため、月で進むという意味に。
右下は「切る」
続いては前の右下の刂の部分。
この刂は刀の形です。
刂は切るを表現。
意味をまとめると・・・
ここまで分解してきた前という漢字の中身をまとめてみます。
前=止+月+刂でした。
それぞれの意味に直すと、
前=足を使って動く+(船)進む+(刀)切る
となります。
「前」は「切りそろえる」
それぞれの部分の意味を合わせると、前は歩幅を揃えて切り進む=切りそろえるという状態を表す文字となりました。
「前」+「竹」=「矢を作る竹」
この前という字の上に竹を乗せることで、竹を切り揃える=矢を作る竹を表す箭という漢字が誕生したのです。