「楝という字、読み方は?」
木と柬でできた漢字、楝。
この楝という漢字の読み方は、
音読みがレン
訓読みがおうち
となります。
ここでは、この楝という漢字の読み方と意味や成り立ちをサクサク解説していきます。
- 「楝」の読み方と意味は?
- 「楝」は「センダン」の古名だった!
- 「楝」を分解してみよう!
という順でチェックです!
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「楝」の読み方と意味は?
楝の読み方は、レンとおうちでした。
この楝の意味は、センダンという樹木の別名です。
「楝」の意味は「センダン」
楝が意味するセンダンは、10mほどの木です。
日本では四国~九州、沖縄。
海外では中国、台湾、ヒマラヤに分布しています。
センダンの木の根や幹の皮には、弱い香りがあります。
この香りを虫が嫌うため、かつては虫の駆除に使われました。
さらに、センダンの果実はひびやあかぎれの薬となります。
センダンの実には、上の画像のように、枝にたくさん実っています。
その様子が、千個の団子のようだという事からセンダンという名称が生まれたのだとか。
「楝」は「センダン」の古名だった!
楝はセンダンの古名です。
古い時代、センダンはおうちと呼ばれ、楝の字があてられていたのです。
「おうち」は「淡い藤」
楝の読み方、おうちは淡い藤が語源です。
おうちの花は、藤という木の花と比較されました。
淡い色の藤があふちに、そしておうちへと変化したのです。
藤は、本州~九州の山野に自生する樹木。
美しい花が私たちの目を楽しませてくれます。
下の画像が藤の花です。
きれいなお花ですね。
続いて、淡い藤と評されたおうち(楝)です。
藤の花に比べ、おうち(楝)のほうが淡い色という感じがします。
「楝」を分解してみよう!
木と柬がくっついた漢字、楝。
この漢字を分解してみましょう。
楝は木と柬に分かれますね。
さらに!
柬の部分は束と八に分けることができるのです。
これらのパーツには、それぞれ意味が込められていました。
「楝」は邪気よけの木
楝の実は、伝説の鳥鳳凰(ほうおう)が食べたと言われています。
また、薬の材料となる楝には、
「邪気を寄せ付けない」
というイメージがありました。
そんな背景から、楝には
「良いものと邪気を見分ける」
という評価がつきました。
「八」=「分別」
もう一度、楝を分割してみましょう。
楝=木+束+八でした。
このなかで、八は二つに分ける=分別を意味します。
良いものと悪いものが混じった束を八が分別するのです。
こうして、邪気を避けてくれる木を表す楝という漢字が出来上がりました。