「木と章の漢字・・・。読み方は?」
木と章でできている漢字、樟。
この樟という字は、
音読みがショウ
訓読みがくす・くすのき
という読み方になります。
ここでは、樟のという漢字の意味や成り立ちについて、サクサク見ていこうと思います。
- 木+章の漢字!「樟」の意味は?
- 「樟(クスノキ)」はこんな木
という順でチェックです。
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木+章の漢字!「樟」の意味は?
木と章の漢字、樟。
読み方はショウ・くす・くすのきでした。
この樟の意味は、樹木のクスノキです。
木+章で「クスノキ」
樟は、クスノキ科のクスノキという木です。
クスノキは暖かい地方に生える木です。
日本では、東海地方以南に自生。
海外では中国~ベトナムという地域に生えています。
「樟」を分解してみる!
木+章で、樟ですね。
この樟がクスノキを表すまでの流れを見てみましょう。
まず、クスノキは木目が美しい木です。
それが、章の部分で表現されています。
「章」を分解!
実は、章は辛という文字の中に曰という字を入れ込んだもの。
上から順に
立・曰・十
という感じですね。
分解した部品の意味
分解した部品の意味を見てみます。
「辛」は「刃物」
まず、辛という字は刃物を表します。
象形文字で見ると、辛はこうなります。
刃物で木材を切っているのかも、という形です。
「曰」は「木目の形」
そして、曰を使って木目の形を表現。
曰という字の形が木目をイメージさせます。
「章」は「美しい木目」
この様にして、
辛+曰=章
となり、
章=美しい木目
ということに辿り着きました。
あとは、左側に木をくっ付ければ樟(クスノキ)という漢字の完成です。
「樟(クスノキ)」はこんな木
クスノキの木材には、強い特徴があります。
それは、香りが強いということです。
「クスノキ」の語源
クスノキの語源は、奇しの木です。
奇しとは?
奇し(くし)という言葉には、不思議という意味があります。
奇しくもという使い方がされます。
そのため、不思議なくらい香る木→奇しの木→クスノキと言葉が変化したのです。
「クスノキ」の効果
クスノキの香りは、いい匂いです。
人間が好むこの香り、虫にとっては嫌なにおい。
そのため、クスノキの材木には虫除け効果があるんですよ。
虫が寄り付かない上に、私たちの気分はリラックス。
とっても嬉しい材木です。
そのため、クスノキの木材は箪笥(たんす)を中心とした家具になるのです。
衣服を虫から守れますからね。
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「クスノキ」は大きい!
このクスノキは背が高く、太~い樹木です。
鹿児島県にあるくすのきの巨木は高さ30mで、幹をメジャーで1周すると・・・。
なんと24m!
樹齢は1,500年と推定されています。
今から1,500年前、というと聖徳太子が生まれる少し前。
古墳時代後期という時代に生まれたクスノキなのです。
日本では、楠という漢字も同じクスノキを指す漢字です。
中国での楠は、楠木(ナンムー)という樹木に使われる漢字です。
詳しくはコチラの記事をどうぞ。