「木と春の漢字、読み方は?」
木と春とがセットになった漢字、椿。
この椿の読み方は、
音読みは、チン
訓読みは、つばき
となります。
さっそく、この椿という漢字の意味や読み方の語源などを見ていきましょう。
- 木+春の漢字!「椿」の意味
- 「椿」は中国では違う樹木
- 「椿事」は「珍事」
という切り口で探っていこうと思います。
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木+春の漢字!「椿」の意味
木と春をセットにした漢字、椿。
この椿の意味は、つばきと呼ばれる樹木です。
椿は背の高い木で、高さは15mを越えることも。
「椿(つばき)」の語源
この椿、葉にワックスを塗ったような艶(つや)があります。
そこから、艶のある葉の木、略して
つばき
と呼ばれる様になりました。
椿は日本が原産の樹木です。
日本の他には、朝鮮半島や台湾に生えています。
そのため、漢字が作られた中国では・・・。
椿という漢字は、日本とは違う樹木を指す言葉だったのです。
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「椿」は中国では違う樹木
椿という漢字は、日本と中国では違う木を指す言葉です。
「椿」は「チャンチン」
中国では、椿という漢字でチャンチンという樹木を表しています。
このチャンチンという木は、7月頃に小さな白い花を咲かせます。
「椿」は春の風物詩
また、チャンチンの若芽は春に食べられます。
「今日はチャンチンの芽が食卓に!」
「春だなぁ・・・。」
となる訳です。
私たちが山菜を美味しくいただき、春を感じるのと同じですね。
個人的には、たらの芽の天ぷらが堪らないご馳走です。
そんな背景から、チャンチンは春を告げる木=椿という漢字があてられた様です。
「椿事」は「珍事」
椿を使った言葉があります。
椿事と書いてちんじと読みます。
椿事とは、まさに珍事のことで、
- 珍しいこと
- びっくり仰天する出来事
という意味なのです。
では、どうして
椿+事=びっくり仰天
なのでしょうか。
巨大な椿が「椿事」を起こす
中国の古典である荘子には、巨大な椿(チャンチン)が登場します。
この巨大椿は、長~く生き続けます。
なんと、一つの季節の期間が8,000年もあるのです。
春夏秋冬が巡る時間を計算すると・・・。
8,000×4=3万2,000年!
すると、この椿の大木の若芽は3万2,000年に一度食べられる、ということになります。
まさに、椿の出来事が椿事。
珍しいことなのです。