「日和見菌とは?」
「読み方は?」
日和見菌とは、どんな菌なのか。
まず、日和見菌の読み方は、ひよりみきんです。
日和見という言葉は、状況を伺うという意味。
そんなネーミングの日和見菌は、有利なほうに味方しようとして、状況を見守る菌なのです。
「・・・有利なほうに見方って?」
じつは、日和見菌は善玉菌対悪玉菌で優位に立っている方を応援する菌でした。
本文では、そんな日和見菌について具体的に解説していきます。
- 日和見菌とは日和見菌の働き
- 日和見菌の割合7割も!
- 日和見菌の種類腸内で一番多い細菌がいた
という内容を見ていきましょう。
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日和見菌とは
私たちのお腹の中には、善玉菌と悪玉菌がいますね。
両者は、勢力争いをしています。
日和見菌とは、その勢力争いを見守る菌のこと。
日和見菌は、善玉菌が優勢の時は善玉菌の味方をします。
逆に、悪玉菌が勢力を強めると悪玉菌の味方になるのです。
日和見菌の働き
善玉菌が優勢で、私たちの体が健康な時は、日和見菌の働きは目立ちません。
ところが、悪玉菌が優勢で体に元気がなくなると・・・。
日和見菌は悪玉菌と一緒になって有害物質を作り、悪い働きをしてしまうです。
日和見菌の割合
顕微鏡で腸の中を覗いてみると、細菌が群生していて、まるでお花畑。
花畑が英語でフローラですので、その様子から腸内フローラと呼ばれるようになりました。
腸内フローラは、人間の顔がそれぞれ違うように人それぞれに表情が違います。
この腸内フローラの細菌の中で、日和見菌はかなりの割合を占めています。
日和見菌の割合は7割!
おなかの中の細菌で、日和見菌は7割もの割合を占めています。
お腹の健康を保つには、善玉菌の割合が悪玉菌の2倍程度いることが理想的です。
つまり、腸内細菌の割合が、
- 日和見菌が7割
- 善玉菌が2割
- 悪玉菌が1割
という状態が健康的な状態なのです。
この割合になると、悪玉菌が作った有害物質を体外に排出しやすくなります。
善玉菌が手助けをするのです。
善玉菌を確保しよう!
善玉菌である乳酸菌を含む食品をしっかりと摂りましょう。
善玉菌を増やしてあげれば、日和見菌が協力して元気な体に!
日和見菌の種類
日和見菌の代表的な種類では、
バクテロイデス・大腸菌(無毒株)・連鎖球菌
という菌があげられます。
腸の細菌で「一番多い」
聞き慣れない、上記のバクテロイデスという菌。
ところが、このバクテロイデスは腸内で一番多い細菌です。
バクテロイデスは、健康時には
- 免疫力アップ
- 肥満の解消
の手助けをする事があります。
しかし、悪玉菌が優勢となって体が弱ると一転。
アンモニアなどの腐敗性物質を作り出すようになってしまうのです。
「善玉菌」の種類
日和見菌に続いて、善玉菌の種類です。
善玉菌の代表的な菌はビフィズス菌、そして乳酸菌です。
ヨーグルトなどに含まれる菌ですね。
腸の動きを活性化してくれて、
- 免疫力アップ
- ビタミンの生産
といった活動をしてくれます。
「悪玉菌」の種類
今度は、悪玉菌の種類です。
悪玉菌の代表的な菌は、
ブドウ菌・ウェルシュ菌・大腸菌(有毒株)
というもの達です。
これらの悪玉菌は腸の中で有害物質を作り、お腹や体にダメージを与えます。
下痢になったり、食中毒を引き起こしたり、発がん性物質を作り出す場合も。