「日和見感染症って、どんな時になるの?」
日和見感染症とは、どんなもので、どんな場合に発症するのか。
そのことについてお話しします。
まず、日和見(ひよりみ)とは状況を見守るという意味の言葉です。
日和見しているのは、菌やウイルス。
私たちの体内の菌やウイルスは、私たちの体調を悪い意味で見守っているのです。
菌やウイルスは、人間の体が弱る時を虎視眈々(こしたんたん)と狙っています。
体調が弱ったのを見定めると、日和見感染の原因菌となり、一気に繁殖して大暴れ。
それが日和見感染と呼ばれる状態なのですが、次の章でもう少し詳しく見てみましょう。
日和見感染の具体例については、その次にお話します。
具体例は、筆者が感染した日和見感染をドキュメントタッチでお送りします。
最後の章では、筆者が学んだ日和見感染の予防についてお届けしたいと思います。
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日和見感染症とは!
日和見感染症とは、免疫力が極端に低下した人が感染する症状のことです。
私たちの胃腸の中には、常に細菌がいます。
常在細菌と呼ばれる箘たちです。
普段は体の中にいても、おとなしい細菌やウイルスたち。
日和見感染症で暴れだす箘やウイルスはもともと、毒素をほとんど持っていません。
私たちは体内の免疫力によって、
ほぼ無毒の細菌たち
が原因菌となって暴れまわるのを抑えています。
日和見感染症はチャンスを狙っている
普段は大人しい、常在細菌やウイルスたち。
しかし、彼らは私たちの体力が低下し、免疫力がほとんど無くなるタイミングを見計らっています。
その時がやってくると・・・。
「あ!今だっっ!」
とばかりに原因菌となり、一気に暴れだしてしまいます。
おとなしい筈の細菌たちが、極端に増殖して悪さをするのです。
免疫が低下した状態で手に触れたカビなども同じです。
それが日和見感染症です。
日和見感染症の「原因箘」は色々
日和見感染症を起こす原因菌やウイルスの種類は色々あります。
- 帯状疱疹のウイルス
- 肺炎を起こす菌
- 舌に現れるカビ
などなど、です。
日和見感染症!具体例です
日和見感染の具体例を見てみましょう。
実例は筆者の私です。
筆者はストレス+過労で免疫力が低下。
帯状疱疹を発症したのです。
日和見感染症で「帯状疱疹」に
筆者は幼い頃に水疱瘡に感染しています。
その時のウイルスは、水疱瘡が治った後もずっ~と一生涯、体の中に潜んでいます。
体が健康な時は、このウィルスは悪さをしません。
しかし、免疫力が落ちた時が大変です。
強力に活動始めてしまうんですね。
それが帯状疱疹で、発症すると体の左右どちらかに痛みと帯状の水ぶくれが現れます。
体力がある「30代」での発症
帯状疱疹は一般的に50~70代の年齢に多くみられる症状です。
ところが筆者の場合、30代中盤で発症しました。
働き盛りの年代で、体力十分な頃でした。
しかし、ストレスと体力とを一気に消耗する要素があったんですね。
当時のわたしは、転職活動中。
見つかった転職先は、1,000kmも離れた土地の会社でした。
長距離運転が「決め手」に
思えば、転職先が見つかった頃から体に痛みがありました。
転職活動中のストレスが原因での日和見感染です。
続いて出現した症状は、微熱。
長距離運転で疲弊
そんななか、家族を乗せて、気を使いながらの長距離運転です。
運転に疲れてくると、体に小さなツブツブが出現!
ツブツブは、左胸のあたりと、その真後ろの背中の左側にできました。
水ぶくれ的な、赤い斑点です。
「プレッシャー」と「体力消耗」
新しい仕事先でのプレッシャーと、運転の体力消耗が決め手になりました。
「今度の仕事、大丈夫かな・・・。」
「運転、けっこう疲れるなぁ。」
そんなことで、体の免疫力が一気に落ちたようです。
そして、日和見感染症による帯状疱疹が完全に発症しました。
帯状疱疹の症状
左肩の内部に、「ぎゅ~っ」っと掴まれたような強い痛みがやってきました。
「これは、なんなんだ!?」と、病院に行くと、
「帯状疱疹ですね・・・。」
という診断が。
塗り薬と飲み薬を処方され、筆者の場合は1週間ほどで症状が落ち着きました。
帯状疱疹の再発
40代を迎えてからも一度、体力が落ちた時に軽い帯状疱疹の症状が出て、病院にお世話になりました。
やはり、その時もストレスとオーバーワークの無理が原因で発症しています。
日和見感染の予防
日和見感染の予防について、上記の体験で学んだ事をお伝えしようと思います。
50代をこれから迎えるにあたり、私なりに気をつけています。
日和見感染の予防は「無理をしない」
日和見感染の予防について、私の経験からは、
無理をしない
という事が大事だと感じます。
体力面でも、精神面でも健康でいるために、体と心の酷使を避けるのです。
自分を追い込みすぎるクセがあった私は、適度な頑張りを心がけるようにしています。
衛生面のケアも!
日和見感染の予防として、衛生面もケアしましょう。
帰宅時に、外部からの菌を持ち込まないように手洗いを。
在宅中でも、カビに触れたら念入りに消毒を。
カビの繁殖しやすい冷蔵庫の近くには手洗い用の消毒剤が欲しいですね。
体調が優れない時は免疫力が低下していきます。
生ものは控えたほうが無難です。
胃腸にも、体全体にも、心にも優しくしてあげたいものです。