宇宙

惑星とは何か!それを決めたのは冥王星!

投稿日:2017年4月19日 更新日:

「惑星とは何か?どんな星のこと?」

この疑問についての答えを解説しようと思います。

じつは、惑星とは何かという惑星の定義が決まったのは今世紀に入ってからなんです。

そのきっかけとなったのは冥王星です。

太陽系の第9惑星(太陽からの距離が9番目)とされていた冥王星。

ちょっと変わった惑星でした。

この冥王星を「惑星として扱うか?」「惑星の枠から外すのか?」

という議論がありました。

その議論に終止符を打つため、国際天文学連合は2006年に

惑星の定義

を決めることになるのです。

この記事では、

  • 惑星とは何か
    「惑星の定義」の解説
  • 惑星の定義を決めさせた冥王星
    冥王星が準惑星になるまでの流れ

という順でお話します。

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惑星とは何か

惑星とは何か?

実際に、その定義について見ていきましょう。

惑星とは何か?その定義

2006年の8月24日、国際天文学連合が決めた惑星の定義

この定義は3項目あるのです。

◆惑星とは何か①

惑星の1つ目の定義です。

それは、惑星とは太陽の周りを回っている星である、ということです。

ちなみに、私たちの住む地球は時速約10万7200 kmという高速で太陽の周りを回っています。

飛行機の速度が時速1,000キロくらいですから、約100倍の速さです。

◆惑星とは何か②

2つ目は、惑星とは丸い星であるということです。

大きな天体は、自分自身の重力で丸くなることができるのです。

惑星は、山脈などの突起物はあるものの、全体としては丸くなっています。

ちなみに、星の直径が800kmから1,000kmくらいあれば、その星は自分の重力で丸くなるそうです。

東京~福岡の直線距離が900km弱ですので、それくらいの直径がないと惑星になれないのですね。

◆惑星とは何か③

最後に惑星の3つ目の定義です。

それは、自分の公転軌道上から、他の星をなくせる星です。

惑星である地球を例にしてみます。

地球が太陽のまわりを回っている軌道(公転軌道)上に、小さい天体があった場合。

地球は、その小さい天体を自分のルート上から無くせます

地球が進む道から、じゃまなものを無くすことができるのです。

そのパターンは2つ

1つ目は、地球が小さい天体を自分の重力によって引きつける場合です。

自分の所に落下させる(隕石)か、自分の衛星にしてしまう(地球の衛星は月!)のです。

2つ目は、地球が小さい天体を弾き飛ばす場合です。

地球の持つ大きな重力が、小さい天体の公転軌道を乱してしまうのす。

太陽と小さな星を結んでいる糸を地球が切ってしまう、そんな感じですね。

太陽系の惑星の順番

この3つの定義によって確定した惑星をチェックしてみましょう。

太陽系の惑星太陽に近い方から順に、

  1. 水星(第1惑星)
  2. 金星(第2惑星)
  3. 地球(第3惑星)
  4. 火星(第4惑星)
  5. 木星(第5惑星)
  6. 土星(第6惑星)
  7. 天王星(第7惑星)
  8. 海王星(第8惑星)

の8つです。

繰り返しになりますが、月は地球の衛星であって惑星ではありません。

また、太陽系の親分である太陽は恒星であって、惑星ではありません。

惑星の定義を決めた経緯

この惑星の定義は、一体どういう経緯で決まったのでしょうか?

じつは、1900年代は「惑星の定義」が曖昧(あいまい)でした。

太陽系には、太陽の周りを回っている天体が大小あります。

その中の、目立って大きいものを惑星と呼んでいました。

けっこう、ざっくりとした感じだったのです。

ところが、宇宙研究の進歩望遠鏡が進化

太陽のまわりを回る天体が、たくさん発見されるようになりました。

多くの天体の存在が明らかになると、その天体たちをしっかりと区分する必要が出てきのです。

この「惑星とは何か?」という問題。

重要なポイントとなったのは、かつての第9惑星冥王星でした。

冥王星は、惑星の異端児でした。

惑星の定義を決めさせた冥王星

太陽系の第9番目の惑星とされてきた冥王星。

この冥王星は、2006年の8月24日に準惑星に分類されました。

惑星の異端児であった冥王星が「惑星とは何か?」の答えを出しました。

そして自らは準惑星となったのです。

その流れを見ていきましょう。

冥王星は惑星の異端児だった

太陽系の惑星は、太陽に近い順

水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星

となっています。

この8惑星の軌道は、だいたい同じ平面上にあります。

一枚のレコードの盤面上を、小さな8つのボールが円を描いて転がっている感じです。

ところが、冥王星は異端児でした。

冥王星は、8惑星と同じ平面上にはいないのです。

冥王星の軌道は他の惑星に比べ、約1度も傾いているんですよ。

また、冥王星の軌道は楕円形で、中心の太陽に近づいたり、遠ざかったりしています。

太陽に近い時と遠い時の差は、約1.67倍!

そのため、普段は天王星の外側を周回している冥王星が、天王星の内側を回ることがあるんです。

直近では、1979年2月7日~1999年2月11日がその時期でした。

冥王星の公転周期は約247.7年です。

この異端児である冥王星はついに、惑星ではないと判断されるに至ります。

冥王星が準惑星になった日

1990年代、海王星の外側に天体が続々と発見されていきます。

海王星は第8惑星(太陽からの距離が8番目)で、太陽系のいちばん外側の惑星です。

しかし、その星たちは冥王星よりも小さい星でした。

冥王星はその大きさによって、かろうじて惑星の地位を保っていました。

◆冥王星の大きさ

冥王星は明るい色の天体です。

その明るさのため、冥王星は実際のサイズよりも大きいと思われていました。

地球まで届く光の量が多い大きな惑星という理屈です。

また、冥王星が持つ大きな衛星カロン(直径1,208km)が、冥王星を大きく見せました。

地球からは、カロンと冥王星が重なって見えていたのです。

2つの小さな天体が、1つの大きな天体に見えていました。

そんな理由で、地球(直径12,742km)に匹敵する大きさと考えられていた冥王星。

ところが、本当の冥王星の直径は2,370kmで、月の3,474kmよりも小さな星です。

「冥王星って、かなり小さい星だったんだ。」

そんな印象が付いていきます。

◆準惑星になった冥王星

そんな時。

2005年に

「海王星の外側に、冥王星よりも大きい星を発見した!」

というニュースが流れます。

エリスという星です。

冥王星よりも大きい星が発見された以上、冥王星を惑星と呼ぶことは難しくなりました

そこで国際天文学連合は、惑星の定義を作ることになるのです。

そして2006年の8月24日。

冥王星は惑星の定義から外れ準惑星に格下げされてしまったのです。

ちなみに、2010年代に入ると「エリスは冥王星よりも若干(じゃっかん)小さめ」ということが分かってきました。

◆準惑星になった理由

最終的に、冥王星が準惑星になった理由とは、どういうことでしょうか?

その答えです。

冥王星は「惑星の定義」の3番目を満たしていないとされました。

自分の公転軌道上から、他の星をなくせる星

ではないんですね。

じつは第8惑星である天王星の外側は、カイパーベルトと呼ばれる天体の密集地帯だったのです。

冥王星はそのカイパーベルトの中の1つの星であり、「惑星の定義」の3つ目を満たしていません。

また、「冥王星よりも大きい」とされた星エリスも惑星の定義を満たしていません。

エリスはなんと!

海王星の重力によって外側に弾き飛ばされた星だったのです。

そういった星たちは、散乱円盤天体(さんらんえんばんてんたい)と呼ばれています。

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