「椪柑って、なんて読むの?」
椪柑の読み方は、ポンカンです。
さっそく、この椪柑という言葉に
- 「椪柑」の意味は「プーナの柑」だった
- 「椪柑」の「椪」は「盛り上がる」
- 「椪柑」は「密柑」!?
といった話題などで迫っていこうと思います。
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「椪柑」の読み方と意味
ポンカンという読み方の椪柑という言葉。
この椪柑の意味は読み方どおり、果物のポンカンです。
「椪柑」の意味は「プーナの柑」だった
椪柑(ポンカン)という果物はインドが原産。
唐(とう、618~907年)の時代に中国に伝わりました。
プーナの柑
ポンカンというの読み方の由来は、インドの地名Poona(プーナ)によります。
※プーナという土地は現在、プーネ(Pune)と呼ばれています。
プーナの柑(かん)からポンカンへと発音が変化したのです。
「柑」は「ミカン」
ちなみに、柑(かん)という字はミカンとも読まれ、かんきつ類の総称です。
つまり、ポンカンという読み方は、プーナからやって来た、かんきつ類という意味を持つ言葉なのです。
※プーナという土地は現在、プーネ(Pune)と呼ばれています。
「椪柑」の「椪」は「盛り上がる」
ところで、このポンカンには、どうして椪柑という文字が与えられたのでしょうか。
「Poona(プーナ)」と「掽(パァン)」
まず、原産のインドの地名、Poona(プーナ)に発音に似ている字が探されました。
そこで見つかったのが、掽という字です。
掽の読み方はパァン。
・・・なんとなく似ています。
「掽」は「盛り上がる」
掽という字には、山のように盛り上がるという意味があります。
ポンカンは、頭の部分が肉厚になっています。
そのイメージが、掽という漢字と一致しています。
この掽は、椪という字に少し変化して椪柑に使われました。
台湾では「凸柑」
かんきつ類全般を意味する柑。
この柑と椪がプラスされ、椪柑という文字が完成。
プーナの柑(かん)からポンカンという読み方が、そして椪柑という字も誕生したのです。
肉厚なので「凸柑」
ポンカンは台湾に伝わると、凸柑(とっかん)という文字で表現されました。
ポンカンは、頭の部分が肉厚で、凸の形だからですね。
「椪柑」は「密柑」!?
漢字が作られた中国では、ポンカンの別名が密柑でした。
この別名は、ポンカンが、蜜のように甘いということで生まれたようです。
「ポンカン」と「デコポン」
ポンカンは、酸味が少ない柑橘類です。
「酸っぱいのが苦手・・・。」という方でも安心していただけます。
「デコポン」は「ポンカン」の子供
逆に、「もう少し酸味が欲しい」という方であればデコポンがオススメですね。
デコポンはポンカンと清美オレンジの交配で誕生した果物です。
食感がサクサクしているのも魅力です。