「象の鼻って、どうなっているの?」
象はアジアゾウとアフリカゾウという2種類が現存。
体のサイズは、アフリカゾウが1回り大きくなっています。
アフリカゾウの大きさは、オスのサイズが体長7mで大きいものになると体重が10トン!
軽自動車の重さは1トン弱ですので、ありえない大きさです。
そんな大きな象が怒ると、車を潰してしまうのも納得です。
耳の大きさもアフリカゾウが大きく、敵を威嚇するときはにその耳を大きく広げます。
ここでは、そんな象の鼻が長い理由について解説していこうと思います。
スポンサーリンク
象の鼻!長い理由は?
「象の鼻は、どうして長いのかな?」
じつは、象の鼻が長い理由として、2つの考えがあります。
まず、1つ目です。
象の鼻が長い理由!その1
象の鼻が長い理由。
1つ目の考えは、
象の体が進化の過程で大きくなるにつれて鼻も長くなった
というものです。
体が大きくなると当然、体重も重くなります。
エサの草を食べるために、その巨体の象がヒザを曲げ、口元を地面に近づけるのは重労働です。
毎回スクワットをする様なものです。
そんな疲れる行為は、避けなければいけません。
それで象の鼻が長くなっていったのだ、という意見が1つ目の考え方です。
そして、もうひとつの考え。
これが、また面白いのです。
象の鼻が長い理由!その2
「えっっ・・・!?」
「ぞ、象が水中で生きていた!?」
なんと、象の鼻が長い理由の2つ目の考えは
象の祖先は水中で暮らしていた
という前提で語られていました。
哺乳類である象ですが、昔は水の中で生きていて、呼吸をするために水の上に鼻を突き出していたというのです。
鼻が呼吸のためのパイプの役割です。
そのため、呼吸がスムーズになるように鼻が長くなっていったいう考えなのです。
「クジラの鼻」と同じ役目
体の大部分は水中にあって、鼻が水面上の空気で呼吸する。
それは、クジラと同じ状態です。
魚ではなく、哺乳類であるクジラ。
クジラの鼻は、頭の上に付いています。
水の上にその鼻が出た状態で、呼吸をしているのです。
その呼吸する時に海水を吹き上げる様子は、クジラの潮吹きと言われています。
「象の水中生活」その根拠
「へぇ、そんな根拠があるんだね。」
実際に象が水の中で暮らしていた、ということを裏付けるような事実があります。
それは、ゾウの祖先の化石が海の近くでたくさん見つかっていること。
昔の象は水中と陸上、両方を行き来しながら暮らしていたのかもしれません。
そのための長い鼻です。
象のは8コ!?
現在の象の体のシステムにも、海向きの部分があります。
それは、象の腎臓のしくみです。
なんと、象の腎臓は8個に分かれています。
その理由として、考えられているのは・・・。
僅かな水分
まず、海水は、そのままでは飲めませんね。
そのため、海の中での水分補給はエサとなる食料から得るしかありません。
僅かな水分しか手に入りません。
すると、エサに含まれる限られた量の水分を最大限に吸収する必要が生まれます。
腎臓で「ろ過」
そんな状況ですので、腎臓で水をたくさんろ過して出来る限り水分を搾り取ろうとするのです。
この、おしっこの量を少なくするシステムが現在の象の腎臓にも備わっているのです。