城・歴史

城壁都市がない日本!それは一体どうして?

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「どうして日本には城壁都市がないの?」

日本の城

城下町の周りは、堀や土塁で守られています。

しかし、それは世界に多くある石造りの高い壁ではありません。

日本では、石材で作った高い壁といえば天守閣の下に石垣が組まれている、というところです。

つまり、日本には城壁都市がないのです。

世界にはたくさんある城壁都市

一体どうして日本には、石造りの城壁都市が無いのでしょうか?

  • 城壁都市がない日本!材料編
  • 城壁都市がない日本!環境編

という順で見ていくことにしましょう。

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城壁都市がない日本!材料編

城壁都市のない日本。

その原因は、世界との石材の違いにありました。

日本には城壁都市の石がない!

日本では城壁都市を作るための石の調達が難しいのです。

じつは、加工しやすい石が少ない日本

日本には火山が多いですね。

日本の石は、火山のマグマが固まった石が多く、硬くて加工しづらいものなんです。

♦城壁都市を作る石

大きな大陸に住む民族は、加工しやすい堆積岩などを使って、城壁や大きな建造物を作ります。

これが城壁都市を作る石なんですね。

堆積岩は柔らかめのものが多く、加工がしやすいのです。

そのため、石材を使った高い城壁で都市を囲う(城壁都市化する)ことが可能なのです。

日本の城の材料

世界の城の多くは、石材を積み重ねてできています。

世界の城は、城壁も宮殿などの建築物も石でできているのです。

一方、日本の城の材料はがメインです。

例えば天守閣。

土を盛った土台(天守台)の上に、木でできた高層建築物が載っています。

その土台を強化するために、周りに石垣を組んでいるのです。

城の外側にある城下町を守るのも、土でてきた土塁や堀です。

日本には、石を高く積み上げて壁を作る城壁都市がないのです。

日本の石灰岩

古代の大きな建造物であるピラミッド

ピラミッドに使われている石は堆積岩ではなく、石灰岩のようです。

ピラミッドに使われている石灰岩は新らしい年代に出来て柔らかいそうです。

加工しやすいですね。

ところが、日本の石灰岩年代が古くて硬いようです。

日本では、石灰岩も加工が大変なんですね。

城壁都市がない日本!環境編

ここまでは、日本に城壁都市がない理由を石材の違いという切り口で見てきました。

じつは、理由は他にもありました。

日本の土地は、城壁都市を作りにくい環境だったのです。

城壁都市は地震に弱い

日本に城壁都市がない理由として、地震の多さも関係しています。

地震大国の日本では、城壁を積んでも地震で崩れ落ちてしまいます。

石を高く積むことが危険のことなのです。

その点、木材で出来た建物はしなやかに地震の揺れを吸収してくれます。

地震の環境に日本人は適応していきました。

木材加工の技術を進化させ、木で作った大きな建物を作れるようになったのです。

石材の運搬が大変!

日本は島国であり、土地の起伏が激しいですね。

そのため、石材を築城する場所に運ぶことが大変困難です。

無理やり運んでいる、と言っても良いくらいです。

山にある石切場から、山を切り開いて港まで石を運搬。

さらにを使って石を運ぶのです。

例えば大坂城の石垣は、瀬戸内地方の石を大阪まで苦労して運んでいます。

江戸城に使った石材も箱根の山からたくさん運んでいるのです。

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