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木+段の漢字「椴」!読み方や意味を一発チェック

投稿日:2018年1月13日 更新日:

「木と段の漢字って、読み方は?」

木と段がくっついた漢字、

このの読み方は、

音読みは、ダン

訓読みは、とど・とどまつ

というものです。

これらの読み方は、一体どんな意味を持っているのでしょうか。

  • 木+段の漢字!「椴」の意味は?
  • 「椴」in中国
  • 「椴」という漢字を分解してみる!

という順で見ていこうと思います。

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木+段の漢字!「椴」の意味は?

木と段がくっついた漢字、

読み方は、ダン・とど・とどまつでした。

このという漢字の意味は・・・。

「椴」の意味は?

このという漢字は、とどまつという木を指す言葉です。

漢字では、このとどまつ椴松とも書かれます。

椴松は大きな木で、その高さは30mを越えるものも。

「椴」が生える場所

椴松が生えているのは、結構寒い場所です。

椴松が生えているのは、南は北海道。

そして、北海道から北に向かってサハリン島、北限はカムチャッカ半島です。

この椴松。

英語の名称をAbies sachalinensisといいます。

この木が分布する中心地、サハリンから名前をもらっているのです。

さらに、日本名のとどという部分はアイヌ語のtotoropが語源です。

どうして「椴」=「とどまつ」?

という漢字がとどまつに使われたのは、とどまつの枝が毎年段階的に増えるからです。

階的ななので、という漢字があてられました。

椴松の材木は、紙の材料となります。

木材のチップを溶かし、そこから繊維を取り出せば・・・。

椴松は紙になるのです。

「椴」in中国

という漢字は、中国でできました。

じつは、中国でのという漢字はとどまつと違う木を指すものだったです。

中国の「椴」

中国の(ダン)。

それは中国の森林に生える、シナノキ科の木なのです。

英語名でTilia tuanという木です。

「Tilia tuan」と「とどまつ」の共通点

中国のTilia tuanと、北海道のとどまつ(椴松)には共通点があります。

それは、

  1. 山地の日が差さない場所に生える
  2. 紙の材料となる

という点です。

そんな共通点を知った上で、日本ではとどまつという漢字を与えたのではないでしょうか。

「椴」という漢字を分解してみる!

漢字の国の中国で、という漢字はどのように生まれたのでしょうか。

という漢字を分解してみようと思います。

「椴」を分解!

いう漢字を分解すると、紙の材料の木という事が分かってきます。

ご存知の通り、という字は

左側は

右側は

でできています。

樹木を表す言葉。

そして、右側のという文字は叩く(たたく)という意味を表しています。

紙を作るため、切った木材を叩くという作業がされました。

木材をたたき、繊維を取り出して紙の材料にしたのです。

さらに!「段」を分解

さらに、も分解していきます。

「几」

の右上の部分を見てみましょう。

は矛(ほこ)の形を現していて、長い棒という意味です。

「又」

の下のは、を表しています。

この矛を突くという動きになっています。

「段」の左側

つぎに、の左側の部分。

ここは、山の斜面でこぼこを意味します。

「木」+「段」=「紙の木」

ここまで分解してきた部品をあわせると、

山の斜面をたたいて階段を作る

というイメージが完成します。

このように、叩くという動作を表す

その左側にが付きました。

そこから、叩かれる木叩いて繊維を取り出し、紙を作る木という事にたどり着きました。

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