「木と母の漢字、読み方は？」
木と母がくっついた漢字、栂
この漢字の読み方は・・・。
ツガ
です。
このツガは樹木の名前です。
左側に木が付いている漢字ですからね。
ツガは、中部地方～九州に自生する、背の高い木です。
高さは30mに達します。
また、栂という漢字は、
栂池高原（スキー場）
という言葉に一番多く使われます。
ここでは、そんな事を切り口として
栂
という漢字についてお話させていただきます。
まずは、栂の読み方の語源からです。
スポンサーリンク
木と母の漢字！読み方の語源
木と母の漢字、栂。
読み方はツガでした。
この栂という漢字は、
番う（つがう）木
が読み方の語源になっています。
どういう事でしょうか？
まず、番う（つがう）という言葉です。
これは、二つ一組になるという意味。
二人仲良く番う
という感じで使われます。
オスとメスがいつも一緒のつがいの鳥は、番いの鳥と書くんですよ。
栂（ツガ）の木では、
葉
が番（つが）っています。
ツガの葉は、枝をはさんで左右の
番（つが）
になっているのです。
木と母！漢字の成り立ちは？
木と母でできている漢字、
栂
の成り立ちも見てみましょう。
「栂」の成り立ち
栂という漢字は、母屋（おもや）から変化したものです。
「ツガ」の用途
ツガという木の用途は、柱・土台といった建物の軸となる部分が多いです。
「軸」を「母屋」と表現
ツガの用途、建物の軸を母屋という字で表現しました。
母屋は、建物の中心部分を意味しますからね。
さらに、母屋の母の部分に木を付ければ・・・。
栂の完成です。
つまり、栂の成り立ちは
建物のメイン部分の木
という事だったのです。
信州の栂池高原
この栂という漢字が使われている地名があります。
それは、信州の栂池（つがいけ）高原です。
栂池高原には自然公園があり、麓にはスキー場のゲレンデ が広がります。
標高2,932mの白馬岳から栂池高原に降りてくるルート紹介です。
・・・・・・・
「梅」の語源も見てみよう
栂という漢字に、とてもよく似ている梅という字。
この梅の語源も、ちょっと見てみましょう。
酸っぱい梅。
その酸味を好んで食べる妊婦さんが多かった、という事に語源が隠れていました。
「梅」を分解して考える
まず、梅という字を二つの部分に分けてみましょう。
左側は木。
そして右側は毎になっていますね。
「毎」の上の部分
毎の上の部分は、カタカナの「イ」を横にしたような形です。
この部分は、発芽の様子を表しています。
「毎」の下の意味は？
毎の下の部分の毋という字。
これは、母が変化した文字です。
よって、毎という字は、
妊婦さん
どんどん増える（産む）
という文字なんですね。
毎と木で「梅」が完成！
この毎＋木で、
妊婦さんに役立つ果実の木
を表しました。
それが梅という漢字なのです。