木＋白の漢字！柏って「カシワ」じゃないの！？

「柏って漢字、読み方は？」

木と白をペアにした柏という漢字。

柏の読み方は、

かしわ

ハク

となります。

この柏という漢字のお話です。

それでは、柏という字を

という順で探っていきましょう。

木と白の漢字！「柏」とは

木と白をくっつけた漢字、柏。

その読み方は、

• かしわ
• ハク

でした。

この柏という漢字は、カシワと呼ばれる樹木を指します。

木と白で「柏の木」

カシワは、このような木です。

この木は日本やその周辺、中国、朝鮮半島、台湾に自生しています。

カシワの葉は縁起が良い

カシワの葉は、良いにおいがします。

そして、カシワは落葉樹です。

ところが。

枯れた葉が落ちるのは・・・。

春に新芽が出る時なんですよ。

粘りますね。

そのため、カシワの葉は

世代が引き継がれる

という縁起物なのです。

このカシワの葉で包んだお餅と言えば・・・。

柏餅と鯉のぼり

柏餅、美味しいですね。

柏餅は、モチをカシワの葉で包んだものです。

5月5日の端午の節句のお供えものに、柏餅を。

その日は子供の日でもあるため、

柏餅&鯉のぼり

というワンセットができあがるわけです。

カシワの葉は大きい

カシワの葉って、けっこう大きいんです。

こんな大きさです。

大きくて立派なカシワの葉が、

子孫繁栄

の願いを込める縁起物になるのも頷けます。

「柏」が「かしわ」の理由

柏という漢字がかしわの読み方になった理由です。

大きくて、立派なカシワの葉っぱ。

この葉は、バナナの葉のように、

という使い方をされました。

見栄えもオシャレでいいですね。

柏って「カシワ」じゃないの！？

「え！？」

「柏ってカシワじゃないの！？」

日本で言う柏(カシワ)は、

ブナ科

の樹木です。

ですが・・・。

漢字の語源としての柏は、

ヒノキ科

のコノテガシワという木なのです。

「コノテガシワ」という木

下の画像は、コノテガシワの葉。

柏餅を包んでいるカシワの葉とは、まったく別物ですね。

コノテガシワの葉が付いている枝は、

平べったく薄い

形状になっています。

子供の手のひらの様なので

児手柏(コノテガシワ)

という名前になったのです。

この葉が柏という漢字の語源なんですよ。

「柏」の語源は「葉っぱ」から

コノテガシワの薄い葉っぱ。

この薄という漢字が、白に置き換えられました。

白は、何も色が付いておらず、薄い色というイメージがあるからです。

つまり、薄い葉がついた木が

白＋木

となり、柏という漢字に。

「コノテガシワ」と「白」

また、このコノテガシワは果実が白っぽいのです。

それが白い果実の木ということで

柏

と表現されていても、おかしくはありません。